開山神社(由利本荘市矢島町)概要: 開山神社の創建は不詳ですが、平安時代の嘉祥3年(850)に鳥海山を開山した比良衛、多良衛という兄弟が祀られています。比良衛、多良衛は善童鬼、妙童鬼と呼ばれるようになり、さらに赤鬼、青鬼と称されるようになります。比良衛、多良衛は鳥海山を開いた後に麓にある荒沢郷に土着帰農し、出身である美濃国土田から土田氏を名乗るようになります。現在でも善童鬼の家系である土田家が存在し開山神社を氏神として管理しています。開山神社社殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝、外壁は真壁造り板張り、内部には善童鬼、妙童鬼の神像、薬師如来が安置され大型木製斧、一本足下駄などが奉納されています。開山神社は貴重な事から平成21年(2009)に鳥海山修験の重要な遺構の1つとして国指定史跡に指定されています。
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