玉簾の滝(酒田市)概要: 玉簾の滝は日向川上流に位置する高さ約63m、巾約5mの名瀑で、伝承によると大同3年(808)弘法大師が全国行脚の際、霊夢に不動明王の化身が立ち、玉簾の滝の位置を示すと共にその霊地に不動明王を祀るように告げたと伝えられています。当初は、滝姿から白糸の滝とも呼ばれていましたが、滝の中腹に安置されていた不動明王前後に流れる景観が玉簾に似ていた事から何時しか玉簾の滝と呼ばれるようになりました。文人墨客も数多く訪れ江戸時代の能書家である白井千代梅が玉簾の滝を探勝し時に詠んだとされる「雲ゐより落くる瀧の水かみは そらにながるるあまの川かも」、「山川のへなでさりせばししにきて 見るべきものをこれの瀧つせを」の歌碑が建立されています。滝の高さや水量、歴史的背景、四季の景観(新緑、紅葉、氷壁)などが優れている事から二の滝、十二滝と共に飽海三名瀑に数えられています。
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