泥湯温泉(湯沢市)概要: 泥湯温泉の開湯には諸説あり、平安時代には既に村人により発見されていたとも、湯治に訪れた美しい娘が無色透明の温泉に恥ずかしくて困っていると、天狗が現れ温泉を白く濁したとも、室町時代に領主である小野寺氏の家臣宇佐美清左衛門の母親が重病となり、信仰していた山神様に平癒の祈願をすると夢枕に山神様の化身が立ち、源泉の場所を告げたとも云われています。近くにある川原毛地獄は大同2年(807)に月窓和尚が霊通山前湯寺を開いて以来、霊地として知られていましたが、硫黄や明礬の産地でもあり江戸時代には久保田藩の許可を得て富谷松之助が代々開発を続け傍らで泥湯温泉の整備も行いました。江戸時代には安楽泉と呼ばれる湯治場として知られ文化6年(1809)には薬師堂や役小屋、馬小屋、水屋、各湯屋等11棟の建物が建ち並んでいました。文化11年(1814)には紀行家菅江真澄も泥湯温泉を訪れており「高松日記」には多くの湯小屋があり木の樋に湯を流して、打たせ湯のようにしたものもあったと記載しています。現在でも温泉宿周辺からは白い煙が立ちこめ硫黄の匂いが充満しています。
泥湯温泉の泉質: 単純硫黄泉、単純温泉、硫化塩泉等
泥湯温泉の一般適応症: 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・打ち身・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進
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