3−水場・水路
集落の生活の中で水を確保することはあり意味絶対条件と言えます。当時は井戸を掘るという行為も大変な労力や金銭が掛かり、肝煎りなどは別として各家が独自の井戸を持つ事は少なかったようです。その為、共同で水を引いて来たり、井戸を設えたり、湧き水による水場を整備したりしました。多くの水場では、水槽を2〜3段に設け、上流から飲料水、野菜などの冷却、洗物などの仕様用途に分けていて、水神を祀る祠があるのが一般的です。秋田県内の集落では現在でもそれらの水場が当番性で掃除などして維持管理して例が多く重要な要素となっています。当時は主婦達の井戸端会議の場でもあり、様々な交流がここで行われてきたようです。時代が下がるにつれ使用頻度は少なくなりましたが、文化的や景観敵要素としても維持管理していってほしいものです。
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