秋田県・集落探訪概要: 秋田県内には様々な集落が存在しています。そほとんどが過疎化、高齢化などの問題をかかえ、限界集落などと呼ばれるものも少なくありません。しかし、全ての集落には歴史があり、風土、文化があります。それらの一面でも紹介していく事は決して無駄とは思いません。秋田県内の古い集落だけでなく様々な町並みや風景、景観、祈りの空間、水場などを中心に1つでも多く取り上げていきたいと思っています。 ※予告無しで順次変更追加いたしますのでご了承ください。
風景・景観の定義: このサイトでは特に風景と景観という言葉を同意義と捕らえています。 一般的には風景は自然(山、川、海、谷など)が織り成すものとして、景観は人工物(建物、道路、橋など)が織り成すものとされているようでが、ここではその言葉の垣根を取り払い、家や橋などと背後の自然が一体となった心象的風景として考えています。景観の中に人の心や思い出が入る時、誰しも風景として思うのではないでしょうか?例えば、通学風景や通勤風景、買い物風景など。このサイトでは、集落の主な建物が数多く出てきます。それらの建物や街並みの景観を保全していくことは、歴史的価値を守ると同時にそこに住む人達の心や思い出を守っていくということだと捕らえてもらえれば幸いと思います。
集落の構成要素: 集落には多くの構成要素があります。これは自然発生的なもの含まれてはいますが、そこの住む人達の生活感や宗教観などの感覚的なものや、生活に欠かせない水や食料、生活必需品の確保、安全などある種、必然的な要素の方が多いと思われます。これらを知る事はより集落を理解する事に繋がり、郷土に対して愛着がもてる第一歩となるかも知れません。又、集落が開発される際は、これらの要素を理解していないと景観のみならず風土自体が壊され、どこにでもあるような画一した空間が生まれる事になります。
集落の将来要素: 集落と呼ばれるほとんどは過疎と呼ばれ、それが進み、集落として生活が維持出来なくなると限界集落などと呼ばれます。一見自然に見える里山も人の手で管理維持され、人手不足や高齢化などで管理されなくなると荒廃が始まります。田畑の景観や人形道祖神なども姿を消し、お祭りや民俗信仰なども行われなくなります。大きな社会構造の変化の中でこれらを維持する事は大変困難な事で、単に就業者を増やす為の企業誘致や宅地造成、道路開発などはある意味で逆効果に繋がるのかも知れません。まずは自分達の住んでいる場所に興味を持ち誇りに思う事が大事だと思います。そこで何が本当に必要か見えてくるのかも知れません。
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