2−里山
集落背後にある山あるいは台地はは里山と呼ばれ人々から下草や小枝払い、間伐などといった維持管理されてきました。基本的にはブナなどの広葉樹で覆われていて、落ち葉は堆肥に、小枝は薪や炭に使用され、場合によっては建築資材になるなど生活に密着した存在でした。早春は山菜、晩秋は茸や栗、胡桃など食材を提供するだけでなく、それらを採取するというレクレーションとしても親しまれていました。逆に里山は人に管理されないと徐々に荒廃するといった半人工的な要素も強く、現在は過疎化や高齢化、石油や電気などの発展により、里山としての機能的価値が低下し、維持管理もされないまま荒れた状態の所が多くなりました。一方で、里山は景観や環境の要素として重要視され保全運動が行われている地域があります。
|