出つぼ(獅子ヶ鼻湿原)概要: 出つぼ(湧水池)は獅子ヶ鼻湿原(約26ヘクタール)内の約16ヘクタールの湿原を満たす1日3888トンの湧水で鳥海山の伏流水が一端地下に染込み80年以上かけて湧き出したものです。酸性がph4.4〜4.6と強い事から動物達が傷口の殺菌や病気の予防の為に利用していたと推定され、住民達は「熊の水飲み場」と称していたようです。形状は長さ約15m、幅約8m、深さ約2mと湿原とブナの森林の中では特異な景観から「出つぼ」と名付けられています。水温は万年雪のある鳥海山の伏流水だけあって年間を通じて7〜8度と低く、酸性が強い事から「鳥海マリモ」や希少な生物などが見られ、農業には直接利用出来ない為、温水路を設けて一定の温度を調整しています。「出つぼ」は環境省による「平成の名水百選」に選定されています。
|
|