羽州街道(金光寺〜大久保)

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概要・歴史・観光・見所
羽州街道概要: 羽州街道は江戸時代初期に整備された街道です。東北では奥州街道の脇街道として13藩が参勤交代に利用していました。現在の桑折宿から奥州街道と分かれ、山形、秋田、青森と羽州街道は出羽の国を横断していきます。このサイトでは主に秋田県内の羽州街道を取り上げていきます。あまりメジャーではない羽州街道ですが、江戸時代の秋田にとっては大変重要で、物や人、文化の交流の源と言っても過言ではありません。今、その羽州街道はどうなっているのでしょうか?実際に地図を携え歩く事で実感出来る事も多いと思います。全ての距離を歩く事は出来ませんが町並みや歴史的建築物、史跡などなるべく写真を多く掲載したつもりです。羽州街道の雰囲気だけでも伝われば幸いと思っています。

矢立峠〜金光寺 矢印 金光寺〜大久保 矢印 大久保〜神宮寺 矢印 神宮寺〜院内関所 矢印
羽州浜街道 羽州浜街道  羽州浜街道   ●  大間越街道へ
金光寺集落(三種町): 金光寺集落豊岡集落を進み県道ではなく直進した道が旧羽州街道です。又、県道と吸収され直進すると左側に細い坂道が見えます。善知鳥坂と呼ばれ江戸時代当時からの街道の姿を留めています。坂を登りきる辺りに白山神社がありそこから金光寺集落へ入ります。金光寺集落は羽州街道と大間越街道の分岐点で金光寺追分と呼ばれています。現在でも老松と社が残り、当時を感じさせてくれます。
観光・旅行・見所 :金光寺追分・善知鳥坂・白山神社 など
羽州街道
豊岡集落(三種町): 豊岡村豊岡は羽州街道の宿駅の1つです。豊岡に近接する金光寺には大間越街道との追分(分岐点)がありました。豊岡は元々は森丘村の寄郷でしたが宿場を森丘村と半々とし、津軽藩主の本陣を置くなどして親郷になったそうです。現在は豊岡集落中心部には車の交通量も少なく、落ち着いた町並みが続きます。旧羽州街道沿いには儀右衛門公園、その奥には豊岡神明社が集落の行く末を見守っています。
観光・旅行・見所 :豊岡神明社・儀右衛門公園・板碑・経塚 など
羽州街道
森岳集落(三種町): 森岳集落豊岡集落を越え飛び坂を下ると森岳集落に着きます。森岳は以前は森岡と呼ばれ羽州街道の宿場とされ、津軽藩の本陣が置かれた場所です。又、久保田藩の南山本奉行御役屋が置かれるなど周辺地域の中心的存在でした。現在では道路の拡幅と店舗などの建物の改修などで、古い町並みは損なわれて、なかなか昔を感じる事が出来ません。森岳八幡神社や、森岳寺などは住宅街にある為、町並みに参加できずにいます。
観光・旅行・見所 :森岳八幡神社・森岳寺・庚申塔・南山本郡奉行御役屋 など
羽州街道
鹿渡集落(三種町): 鹿渡村鹿渡は羽州街道沿いにある集落です。近郊には縄文時代の土笛が出た高石野遺跡や製鉄所跡とされる堂の下遺跡などがあります。八郎潟に面した低地にあることから、自然や食料も豊富だったと見られ太古から開けていた土地と思われます。旧羽州街道沿いには、鹿渡神社、松庵寺、丁場標(高さ1m、「従是下千六百弐拾間鹿渡村丁場」と彫りこんでいて、道普請の担当区域を示すものらしい)等があり当時を偲ぶことが出来ます。
観光・旅行・見所 :鹿渡神社・松庵寺・旧畠山家住宅・神明社・龍江寺 など
羽州街道
鯉川集落(三種町): 鯉川集落鹿渡を越え羽州街道沿いに進むと鯉川集落に着きます。鯉川集落は、八郎潟に面している為漁業が主な生業でした。現在は国道が集落の脇を通っている為、旧街道には車もほとんど通らず静かな町並みが続いています。町屋のような商業的な建築は少なく、街道沿いには植栽などで囲われています。農家系の住宅でもない事などを見ても歴史の移り変わりが見え隠れします。
羽州街道
天瀬川集落(三種町): 天瀬川集落三倉鼻は江戸時代に入り羽州街道が整備されるまでは秋田郡と山本郡の郡境になるほどの難所でした。その為、現在でも三倉鼻は景勝地とされ、様々な著名人が訪れています。天瀬川付近の民家は敷地も広く庭木も大きく育っている為かなり昔の街道の雰囲気がある通りになっています。又、天瀬川集落には戦国時代の武将・織田信長の二男信雄の配流地であり、肝煎だった喜右エ門家ではそれにまつわる伝説も残っています。
観光・旅行・見所 :三倉鼻・夫殿大権現・六尺地蔵 など
羽州街道
真坂・夜叉袋集落(八郎潟町): 真坂・夜叉袋村真坂集落は旧羽州街道沿いあります。集落の中ほどから浦大町、五城目町に抜ける脇道があります。江戸時代になり羽州街道が三倉鼻脇を通るまでは浦大町から市野に抜ける道が主要道になっていたそうです。 夜叉袋集落にある諏訪神社には神功皇后の伝承が残り、蝦夷ヶ港と呼ばれる地域がある為、古来から開けた地域だったと思われます。真坂集落同様に車の通行量も少なく静かな町です。
観光・旅行・見所 :副川神社・叢雲の滝・八幡神社・諏訪神社・浦大町町並み など
羽州浜街道 羽州浜街道  羽州浜街道   ●  五城目街道へ
一日市宿(八郎潟町): 一日市一日市村(現八郎潟町)は寛文2年(1662)に「宿場」と「御伝馬所」を設置し、蒲沼村と押切村と併合して羽州街道の宿場になりました。大火があった為か道路を拡幅した為かは解りませんがほとんど古い建物もなく羽州街道の宿駅の雰囲気はありません。中世から受け継がれていると思われる「一日市盆踊り」は秋田3大盆踊りと云われ、この地域周辺の中心地らしい、盛大な盆踊りです。
観光・旅行・見所 :一日市神社・清源寺 など
羽州街道
浜井川集落(井川町): 浜井川集落一日市から馬場目川を渡り大川、浜井川村に入ります。現在、浜井川には宿場が置かれた大久保や一日市に比べると町屋など古い建物はなく、店舗なども少ないですが、街道沿いの住宅の庭木などがあり雰囲気が残っています。国道も集落脇を通っていて静かな住宅街となっていますが、旧羽州街道沿いには浜井川神明社や庚申塔、上堤敷のけやきなどが点在して歴史を感じることが出来ます。現在は井川町の中心となり役場などあります。
観光・旅行・見所 :浜井川神明社・熊野神社 など
羽州街道
大久保集落(潟上市): 大久保村大久保村は久保田(秋田市中心部)以北の最初の宿場です。八郎潟と馬踏川に面し、龍毛道も通る交通の要所で中世から開けていたとされ、周囲の村々の親郷とした地位にあったそうです。江戸時代の馬踏川沿いには「本陣」、「脇本陣」、「肝煎り屋敷」、「御伝馬屋敷」などが軒を連ねていました。家数も徐々に増え続け、幕末には250軒もあったそうです。現在でも羽州街道沿いには土蔵や町屋など数軒残り、当時の名残が窺えます。
観光・旅行・見所 :月山神社・円福寺・神明社観音堂・東伝寺・小玉醸造
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