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平成19年3月30:先日秋田市にある湊御蔵がさらに1棟解体されました。あくまで個人所有の為、なんとも言えないところですが真に残念に思います。今回も特に話題があったわけでもなく、知らないうちに少しづつ古いものが無くなっていくようです。今回解体された蔵は6号蔵と呼ばれて180〜190年前に建てられたものです。内部が資料館になっていたはずですが、どうなったのでしょうか? |
平成19年3月19:先日秋田市にある湊御蔵が1棟解体されました。特に反対運動などなっかたようで、解体されるシーンがニュースに流れていました。秋田市土崎は江戸時代に久保田藩の港として、北前船の寄港地として名をはせ「三津七湊」に数えられるほどでした。しかし、ここ数年で様々な建物が解体され、当時の様子を知る術がどんどん少なくなってきているようです。この湊御蔵は久保田藩の藩蔵で解体された板蔵は残っている中でも一番古く200年以上の歴史を持っていました。最近、北前船フォーラムなど盛んにやっている割に関係ある建物が解体されるのはかなり矛盾を感じます。古い建物を維持管理する事は非常に大変で個人レベルではどうにもならない場合が多々あります。又、古いからと言って全てが文化財に指定される訳でもなく、代わりや道路の拡幅などで、どんどん古い物が失われていくのが現状です。これからは個人だけでなく地域や行政が一体になって取り組まないと、どこにでもある文化性の感じない町並みがどんどん増えていくかも知れません。 |
平成18年5月18:毎年この時期になるとへそ踊りの参加者不足の話題がのぼる。今年で19回目ということであるから比較的新しい祭りと言える。祭りの見学者が増える一方で踊り手がいないとはなかなか難しい問題である。まつりを使ってのまちづくりや村おこしなど各地で盛んに行われているがどの部分で成功しているのか、何が失敗しているのか、共通の問題点はなにかを前もって勉強してくのも必要かもしれない。(すでにやっているかもしれないが)比べるのは良くないかもしれないが、あの「札幌よさこいまつり」100箇所以上の祭りを研究してどうしたら成功するのかを常に実践しているという。単なる学園祭の延長とは違うのである。まつりが終わった次の日から来年の祭りの準備が始まる。実際の運営がどうなっているのかわからないのでなんとも言えないが、助成金などが入っているため自由に出来ないのかもしれない。地元の人だけでなく企業や国際大学、高校生などを巻き込む必要があるだろう。(札幌よさこいまつりでは1人数百社企業を回ると言う)観客が8,000人程度来るのなら企業にとってもある程度の宣伝効果があるかもしれなし、国際大学の学生にとっても地元の祭りに触れるのもものすごい経験になると思う。踊り手がいないから行動するというよりは、最初から踊り手がいないことを前提にして行動した方が、毎年この話題が取り上げられることも無いと思う。そして、単純に祭りをするのではなく、ゆくゆくはへそ踊りの日本大会や世界大会が行われるぐらいの夢を持ってほしい。 |
平成18年5月14日: 最近よく「 佐竹資料館」について話題になっている。確かに、源氏という血筋を受けついで、 当時54万石という全国の大名の石高で第8位まで登りつめた大名家の資料館にしては、規模も小さく貧弱な感じを受ける。隣の山形県の 「 最上義光歴史館」の方が充実した施設といえる。 当然資料館自体が古くなったことにより、新しくしたいという気持ちはわかる。ただどこに建てるにしても、誰に(市民?県民?観光客?)、 どの様な目的(保存?展示?活用?)かを明確にしないと資料館の存在意義や建設場所にも問題が残るような気がする。かつての 「 旧黒澤家住宅」のように国の重要文化財で秋田市で数少ない観光資源でありながら年間で 1,000人に満たない入場者数の場合は最初から保存だけが目的だと言われても仕方がないと思う(当初は千秋公園移築案もあった)。 石川県にある「金沢21世紀美術館 」は年間100万人以上もの入場者数を誇る。これを単に「施設内容は異なる」、「人口が金沢の方が多い」などの理由で済むだろうか?そこには、様々な苦労と知恵が詰まっている様な気がする。新しくなる「佐竹資料館」にも工夫と知恵が詰まったすばらしい資料館になってほしい。 |
平成18年4月21日: 北欧の森に植樹祭のモニュメントの製作に建築家の安藤忠雄氏が候補に上がったという記事を見た。安藤氏といえば日本有数の建築家であり、最近では表参道ヒルズなどを設計しよくテレビでも拝見する。私も10数棟の安藤が設計した建物を見にいったが、特に印象に残ったのが、瀬戸内海に浮かぶ直島に行った時である。今回と同じようなケースではないが、町おこしの一環として安藤氏に白羽の矢がたったようだ。確かに建物の中にはあきらかに住民ではない若い人が10数人いて一般的な博物館等よりも活気があるような感じがした。しかし、こういうやり方は絶えず賛否両論がある。北欧の森では、数年前某デザイナーさんのイベント企画が中止になったことが記憶に新しい。秋田のような土地ではどうしてもスターや著名な名前にすがりたくなる気持ちはよく理解することが出来る。アルベェは某大手設計事務所、私立体育館は秋田にゆかりのある有名建築家。どちらも秋田をイメージした建物にしたというが皆さんの感想はどうだろうか。デザインには、結果的に模範解答というものなく設計者やデザイナーという感性に大きく左右されてしまいます。仕方がないとはわかりつつ、だんだんと地域の特性が失われていく様は・・・・・。 |
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