藁大蛇概要: 由利本荘市東由利宿字土場沢にある藁大蛇を紹介します。民俗学上は人形道祖神ではなく「道切り」に属すると思いますが、道祖神自体も「道切り」と同義に捉えている方も多く、他地域の比較にもなるのでここで取り上げたいと思います。本荘由利地域には人形道祖神が見当たらず藁大蛇が数体見られ、はっきりとは言えないのですが秋田県内でも特殊な地域と考えられます。江戸時代には藩が異なることもあり、文化の交流もある程度制限されていて、双方が独自の文化を作り上げていたと思います。土場沢集落でも隣接する高屋集落と同様に藁大蛇が集落境にあります。現在の道路からは見ると高台にあり多少違和感がありますが、現在の道路は切り通しのようになっていることから当時は藁大蛇がいる木の近くに道があったのではないかと思います。詳しくは下記の関係リンク元に書かれているのですが、本来「道切り」というのは集落の進入路全てを防ぐ必要性があるりますが、ここ土場沢集落の藁大蛇は3方向ある内の1方向にしか置かないようです。高屋集落が本村に当たる事や、信仰している神社が異なる事など様々な理由が考えられるそうです。
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