人形道祖神概要: この人形道祖神は雄勝地方で見られる形で全体が藁で構成されています。他の2と比べると若干背が低いのですが、下半身に付いている男根は断トツの大きさです。道祖神の由来の1つが長野県でよく見られる相体道祖神でわかるように、夫婦や男女を模ったもので縁結びや出産などと関係する性神とも考えられています。秋田県内では横手市山内の鹿島様の男根が際立ちますが、それに次ぐ大きさだと思います。旧南外村では「鍾馗様」と呼ばれる仁王面の傍らに男根を奉納し男神として仁王面の方を女神としています。又、この道祖神は腰元に刀ではなく、何か縁起物がぶら下がっています。何かは解りませんが、県内では数体見られます。また、口にはパイプ(煙草)を咥えていまがこの形態は県南地方にはあまり見られず主に県北に見られます。小掛の「鍾馗様」はその典型的なものではないでしょうか。そして、大きな鼻も印象的でした。堂の奥に藁でできた箒のようなものが奉納されてましたが、これは何か解りません。隣の三ツ村集落でも藁で組んだものが奉納されていましたので何か云われがあると思います。
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