由利本荘市:葛岡集落
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概要・歴史・観光・見所
由利本荘市葛岡集落概要:
長坂集落から芋川を越えると葛岡集落に入ります。葛岡集落も川大内街道沿いにある
集落
です。道路が整備された為か整然とした雰囲気がありますが、街道沿いに建物が軒を並べています。又、葛岡には葛岡金峰神社があります。由来等は解りませんでしたが名前から熊野山系の山岳信仰に係わりがありそうです。神社付近には永泉院があり創建時は熊野権現薬師如来を勧請したとあり、近くには薬師山があり興味があるところです。
葛岡集落:町並み・写真
亀田
上蛇田
新沢
松本
長坂
葛岡
中田代
岩野目沢
蔵
町並み
葛岡集落は川大内街道沿いに長く開けた集落です。長坂集落と比べるとやや小さく、道路の拡幅が終わった為かなり整然とした
町並み
になっています。古い建物は少ないですが形態を踏襲した感じが多く街道に建物を近づけています。現在店舗が数軒しかありませんが、建物は妻入りのものが多く当時もこの様な建物が多かったのかも知れません。集落には金峰神社や永泉寺、葛岡番楽など修験を連想させる建物や文化が多く、もしかしたら薬師山への宿坊のようなものもあったのかも知れません。
葛岡金峰神社
口伝では天平宝字元年(757)の創建だそうです。現在の社殿の年代は良く分かりませんでしたが、かなり新しいイメージを受けました。全国の金峰神社に見られる神仏混合の建物で、年代は新しそうでしたが力士が乗った
神社山門
がありました。この山門のスタイルは新沢八幡神社や朝熊神社にも見られ由利本荘地域(特に旧亀田藩)に多いように思われます(※データが少ないのでなんとも言えませんが?)。神社下には熊野権現薬師如来を勧請した永泉寺もあり修験関係の深い集落だったと思われます。又、葛岡には新沢同様に葛岡番楽が伝わっている所も興味深い所です。
葛岡金峰神社には鎌倉時代の作といわれる聖観世音菩薩立像(像高92cm)の木像があり、秋田県文化財の指定をうけています。境内にある社叢林は杉、モミを中心に50種以上の樹木があり幹廻りが3mを越すものも多くあるあります。このような社叢林が集落の中にあるのは大変珍しいそうで由利本荘市(旧大内町)天然記念物に指定されています。
永泉院
永泉院の創建は鎌倉時代と云われ、熊野の権現薬師如来像を勧請しました。葛岡の集落からは僅かに離れていますが、葛岡金峰神社と関係が深いと考えられます。創建年代は異なりますが、同じ熊野神社に関係が深いところかも神仏混交だったのかも知れません。背後の山は薬師山とも言われているので修験にも関係が深いと思われます。江戸時代初期には他の亀田藩の寺院と同様に政策的に曹洞宗に改宗開山し、芋川周辺では永泉寺、鷲泉寺と並び「芋川の三泉寺」と呼ばれていました。現在の本堂は明治19年に建ってられたものです。
亀田領三十三観音霊場
第三番札所。
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