東成瀬村:岩井川集落

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概要・歴史・観光・見所
東成瀬村岩井川集落概要: 岩井川は手倉街道沿いにある集落です。東成瀬村になる前は岩井川村として独立していてその中心的な集落でした。思ったより古い建物は少なく商業の集積も少ないのですが、街道沿いに家屋が並び僅かですが雰囲気は残っています。集落の中頃の山間にある岩井川神社(歴史や由来は良く解りませんでした)は5月に祭典があり恵比寿俵を乗せた神輿を奉納します。岩井川集落は農村景観百選にも選ばれています。

岩井川集落:町並み・写真

岩井川集落
十文字 増田 真人 田子内 岩井川 手倉
岩井川神社
 岩井川神社岩井川神社は集落の中ほどから山側に入った所にあります。街道から参道への入り際には大きな庚申塔が置かれ高さ3m「天保14年」の字が読み取れます。しばらく上ると社殿が見えてきます。岩井川神社は東成瀬村の他の集落に見られるような建築彫刻はあまり見られず簡素な印象を受けますが、境内は古木に囲まれ静寂に包まれ雰囲気があります。見た感じ新しく建替えているのかも知れません。5月には例祭があり恵比寿俵を乗せた神輿を神社に奉納します。
龍泉寺
 龍泉寺龍泉寺は応永23年(1416)に開基した曹洞宗の寺院です。了翁禅師が剃髪したとして有名で記念碑が立っています。了翁禅師は現在の湯沢市の生まれで12歳の時龍泉寺で剃髪しました。龍泉寺で2年間修行した後様々な寺院で修行を重ね「錦袋円」という薬を見出し、莫大の財を築きます。又、その財を利用し、上野の不忍池へ日本で最初と言われる私設の公開図書館を開設したり、飢饉の祭には義援金や捨て子などの養育にも力を入れ社会福祉に対し大きな功績を残しました。龍泉寺はその後何度か火災に合い、現在の本堂は明治17年に建立されたものです。周囲の環境に良く溶け込みなかなか良い雰囲気を醸し出しています。
鹿島様
 鹿島様国道342号線から岩井川集落へ入ると左側に小さな祠が鎮座しています。その祠には「鹿島大神」と掘りこまれ、手前には小さな御著庫が数個並んでいるいることから現在でも信仰の対象になっていると思われます。鹿島様といえば皆瀬川下流の湯沢市岩崎には4mほどの藁で出来た人形道祖神がありますが、ここでも同じ様な民俗信仰があったのでしょうか。さらに上流の天江集落では、戊辰戦争の祭、「鹿島様」が現れて集落を戦災から救ったという伝説も残っています。


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