桂薗寺(湯沢市三梨町)

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概要・歴史・観光・見所
桂薗寺(湯沢市三梨町)概要: 桂薗寺の創建は鎌倉時代末期の、徳治元年(1306)に常陸国行方郡麻生町(現在の茨城県行方市)出身の藤原朝臣泰道が本尊となる十一面観音像を背負い当地に土着し延慶2年(1309)に空岩和尚を招き開山したのが始まりとされます。泰道は麻生氏を称した事から常陸平家である大掾氏の庶流、行方景幹の三男家幹三郎が起こした麻生氏一族なのかも知れません。三梨麻生氏が没落すると桂薗寺も衰微し、恵徹和尚により天台宗から曹洞宗に改宗開山が行われました。

その後、火災により堂宇が焼失した事を受け三梨町寺村に移転、明暦2年(1656)に海蔵寺(神奈川県小田原市早川)の末寺となり改めて海蔵寺三世大洲梵守を勧請開山としています。さらに江戸時代中期の元文年間(1736〜1741年)に火災で堂宇が焼失し現在地に境内を移しました。

桂薗寺山門は入母屋、鉄板葺き、一間一戸、四脚鐘楼門、上層部の外壁は鐘撞堂の為柱のみの吹き放し、高欄付き、凝った意匠は少なくかなりシンプルなデザインで構成されています。落ち着きある参道の中でひと際目に付く建物ですが、現在は鐘付き堂としての機能は果たしていないようです。本尊の十一面観音坐像は鎌倉時代後末期の14世紀前半に制作されたもので(桂薗寺の創建時期に合致)、像高27.1cm、一木造、彫眼、伝:運慶作又は湛慶作、腹痛に御利益、貴重な事から平成16年(2004)に湯沢市指定文化財に指定されています。仙北坂東三十三観音霊場第26番札所。山号:宝福山。宗派:曹洞宗。本尊:十一面観音菩薩。

桂薗寺:写真

桂薗寺
[付近地図:湯沢市三梨町]・[湯沢市:三梨町]
桂薗寺 桂薗寺 桂薗寺 桂薗寺


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