太平寺(北秋田市上杉)概要: 太平寺の起源は中世の頃と言われています。付近の金沢地区に金山があり寒相寺と言う太平寺の前身となる寺院があったそうです。その後、金山の産出量が減り閉山に追い込まれると寺院も衰退したそうです。寛永2年(1625)に当地の有力者と思われる工藤主殿が龍渕寺(秋田県北秋田市)の鉄岑本牛を招いて中興開山し境内を現在地に遷して明暦元年(1665)に寺号を「太平寺」に改めました。火災や廃仏毀釈、戦争と様々な困難があったそうですが現在の太平寺は地域の菩提寺として、住民達の心の拠り所になっています。参道は街道から多少分かりづらく、少し奥まった所に山門があります。山門は入母屋、鉄板葺き、一間一戸、四脚楼門、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、上層部には高欄が廻り、花頭窓付、内部には仏像が安置されています。本堂は大正2年(1913)に建てられた建物で、木造平屋建て、寄棟、鉄板葺き、平入、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、素朴で好感の持てます。山号:四海山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
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