善龍寺(湯沢市稲庭町)

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概要・歴史・観光・見所
善龍寺(湯沢市稲庭町)概要: 善龍寺の創建は室町時代の長禄3年(1459)に大運和尚(曹洞宗の高僧である峨山の法孫)が草庵を設けたのが始まりとされます。当初は地徳庵と称していましたが、大永元年(1521)に大館寺屋敷に境内を移し地徳院に改称しています。領主である小野寺家から篤く庇護され文禄3年(1594)には小野寺晴道により小野寺家の香花所として稲庭町岩城に遷され、改めて寺号を「岩木山善龍寺」に改称し曹洞宗寺院として開山しています。慶長5年(1600)に発生した関ヶ原合戦の折、小野寺家は西軍に与し、東軍に与した最上家と対立した事で改易となった為庇護者を失いました。

その後は周辺住民を檀家とする寺院になりましたが、多くが皆瀬川の対岸の小安街道沿いに住んでいた為、寛永元年(1624)に現在地に境内を移し久保田藩の藩主佐竹家菩提寺である天徳寺の末寺となっています。現在の山門は平成元年(1989)に建替えられたもので、入母屋、銅板葺き、一間一戸、四脚楼門、上層部には高欄が廻り「象像山」の山号額が掲げら重厚な印象を受ける建物です。本堂の方も平成8年(1996)に改築され建物で、木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行8間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、正面花頭窓付、内部には小野寺晴道の念持仏である観音像が現在も本尊として安置されています。

寺宝の釈迦涅槃図は雄勝郡出身で江戸時代初期から中期にかけて著述家とした活躍した戸部一閑斎の晩年の作として貴重なものとされます。六地蔵立像は江戸時代中期の延享4年(1747)に名僧として知られた宝蔵寺十二世潜巌観機和尚(潜巌)によって制作されたもので、一木造、彫眼、彩色、像高(54.1cm・53.5cm・55.3cm・55cm・54.3cm・54cm)、貴重な事から平成16年(2004)に湯沢市指定文化財(彫刻)が指定されています。山号:象像山。宗派:曹洞宗。本尊:聖観世音菩薩。

善龍寺:写真

善龍寺
[付近地図:湯沢市稲庭町]・[湯沢市:稲庭町]
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