日吉神社(湯沢市川連町)

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概要・歴史・観光・見所
日吉神社(湯沢市川連町)概要: 日吉神社には案内板などないため歴史や由来等はわかりませんでしたが鎌倉時代初期の建久3年(1192)に創建されたのが始まりとされます。歴代領主からも崇敬されたようで元仁元年(1224)に大館城の城主土井三郎から庇護されたとされます。一方、大館城は長治元年(1104)に小野寺道則が築いた平城で、日吉神社は道則が氏神、又は大館城の鎮守社として創建されたとも云われています。

小野寺道則は小野寺道綱の2男とされ建久4年 (1193) に川連町の中心的な産業である川連漆器を伝えたとされる人物で、道綱は文治5年(1189)の源頼朝の奥州合戦に従軍しその功により出羽国雄勝郡の地頭職に任命されている事から、建久3年(1192)道則創建説が有力な印象を受けます。しかし、小野寺家は雄勝郡の地頭職だったものの、実際に当地域に下向したのは13世紀中頃の道綱から4代後裔の小野寺経道とされる為、小野寺家に従った土井三郎により大館城が築かれ、日吉神社を創建したという伝承の方が真実味があります。

日吉神社社殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り板張り、比較的小さな社殿ですが随所に施された彫刻はかなり凝ったものです多少荒削りの部分はありますが、逆に力強いとも言えます。4隅には力士像が鎮座して屋根を支えていますが、4体とも組物に施された龍に乗っています。秋田県内ではこのような彫刻の組み合わせが少なく非常に貴重なもので当時の職人さんの心意気が窺えます。小安街道沿いにあり川連塗りや漆器などの産業があった為、比較的大きな集落だったことも影響していると思われます。日吉神社社殿内部に設置された厨子は明治28年(1895)に川連漆器の蒔絵師である加藤駒吉が中心となり制作されたもので、高さ181cm、幅148cm、奥行き91cm、当時の川連漆器の技術の高さを示す貴重な遺構で、名称「日吉神社本殿内陣のお厨子」として平成17年(2005)に湯沢市指定文化財(工芸)に指定されています。祭神:大山咋神。

日吉神社:写真

日吉神社
[日吉神社付近地図:湯沢市川連町]・[湯沢市:川連町]
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