(6) 移築城門
明治時代に入り廃藩置県が行われると、県令は中央政府から派遣され、元の藩主や領主達は東京へ居を構える事なり城郭は無用なものとなりました。又、西南戦争で見られるように、反政府組織に利用さることもあり、積極的に取り潰されたと思われます。中には民間等に払いだされた建物もあり以外な形で当時の城郭の遺構を目にすることがあります。秋田県内でも数件の移築城門が見受けられますが、以外と資料が残っておらず口伝の場合が多く、後に軒札等で判明することがあります。
秋田県内の移築城門リスト
1− 西蔵寺山門 −羽後町にある旧西馬音内城の遺構とされる。羽後町指定文化財
2− 専正寺山門 −鹿角市花輪にある花輪城の代官屋敷の門を移築したとされる。
3− 仁叟寺山門 −鹿角市毛馬内にある当麻館の搦手門を移築したとされる。
4− 竹村邸 門 −大館市にある大館城の門を移築したとされる。にかほ市指定文化財
5− 松野邸 門 −にかほ市にある仁賀保陣屋の門を移築したとされる。
6− 鱗勝院山門 −久保田城の本丸2の門の楼閣部分を取り払い移築したとされる。
7− 湯沢中央公園 −湯沢市にある佐竹南家の屋敷門を移築したとされる。
口伝だった移築城門リスト
1− 浄明寺山門 −当時、檜山城の遺構と言われていたが軒札より異なる事が分かった。
2− 天寧寺山門 −当時、角館城の遺構と言われていたが軒札より異なる事が分かった。
その他移築城門リスト
1− 横手神社 −元横手城大手門を解体しその材を使用。戊辰戦争時の弾痕の跡有り。
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