(7) 模擬天守
模擬天守とは実際建てられたことのない天守閣を建てた建物のことの名称です。まちづくりの一環や町のシンボルを造ることが目的で、主に昭和40年代に全国的に多くの模擬天守が建てられたと言われています。賛否両論あって、上記の目的が一定以上の効果が上がると同時に、歴史的景観が損なわれる。歴史的誤解を招く。建物自体も当時ではありえないデザイン(窓や屋根)。などの批判もあります。下記のリストには載せていませんが秋田市にある久保田城の御隅櫓も古絵図では平屋あるいは2階建てで描かれているのに対し、楼閣部分を加え4階建ての天守閣風にしています。
秋田県内の模擬天守リスト
1−横手城天守閣−現在:旧横手城2の丸に郷土資料館兼展望台として1965年に建設
2−稲庭城天守閣−現在:旧稲庭城2の丸に郷土資料館兼展望台として1989年に建設
3−亀田城天守閣−現在:天鷺村(歴史伝承館)のシンボル(レストラン・売店・展望台)として建設
4−五城目城天閣−現在:町のシンボルとして旧城跡地へ森林資料館を建設。最上階展望台。
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