萱ヶ沢館(秋田市雄和)

  秋田県WEB観光案内所(ホーム)秋田・城郭探訪>萱ヶ沢館(秋田市雄和)

概要・歴史・観光・見所
萱ヶ沢館(秋田市雄和)概要: 萱ヶ沢館は旧亀田街道に萱ヶ沢集落を出て大台入口のバス停付近にあります。高さ5〜6m程の小さい丘が「萱ヶ沢館跡」です。中世の館で京極氏が建てたと云われています。由来等も不明で館の規模も見るだけでは良く分かりませんでした。この丘が本丸全体とも思えず、堀や土塁等の遺構も見当たりませんでした。現在は集落の共同墓地のようになっていて、京極氏の子孫が立てた石碑があります。

京極氏は延暦年間(782〜806年)征夷大将軍である坂上田村麻呂が当地に巣くう悪鬼を討伐する為に当地まで進軍した際、旗頭として従軍してきた一族と伝えられています。田村麻呂は成敗を終えると京極兄弟に対して当地に留まるように指示し、兄は萱ヶ沢に土着し日吉山長円寺を開山、弟は女米木に土着し高尾山大王寺を開山し田村麻呂が勧請した高尾山神社の別当になったそうです。明治時代初頭に発令された神仏分離令により別当寺院が廃寺に追い込まれると還俗し高尾山神社の神官となっています(当地には日枝神社が鎮座している事から日吉山長円寺の後継と思われます)。萱ヶ沢館は中世に高尾山神社が武装した際の防衛施設だったのかも知れません。

萱ヶ沢館:写真

萱ヶ沢館
[ 付近地図:秋田市雄和萱ヶ沢 ]・[ 秋田市:萱ヶ沢集落 ]


※ 相談や質問は大変失礼ですが、メールのみとさせていただきます。 回答によって不都合や不利益をこうむっても当サイトは一切責任を負いません。又、回答を直接的(当サイトの名前を使って)に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。 予告なしに追加、書き替えを行いますのでご了承ください。尚、「秋田県WEB観光案内所」は「秋田の歴史」、「羽州街道をゆく」、「秋田市歴史地図」、「あきた滝300」、「パンフレット」、「案内板」、「関係HP」、「秋田のお寺」、「秋田の神社と神々」、「歴史道路報告書」、「佐竹氏と久保田城」、「秋田の温泉」を参考にさせていただいています。