慶祥寺(由利本荘市前郷)

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概要・歴史・観光・見所
慶祥寺(由利本荘市前郷)概要: 慶祥寺は矢島街道沿いにあり前郷の街中入る前に横切るお寺です。創建は鎌倉時代末期の正和年中(1312〜1316年)と云われ、由利十二頭の滝沢氏の祖となす由利氏が慶祥庵として建立したのが始まりとされます。伝承によると当主である由利仲八郎政春の姉とされる瑞雲慶祥比丘尼が庵を設けた為、寺号はそれに由来するとされます。一方、正和4年(1315)に由利仲八郎政春が奉行免根代館を築いた際、延慶3年(1310)に死去した瑞雲慶祥比丘尼の菩提を弔う為に創建したとの説もあります。

由利氏の後裔とされる滝沢氏は由利十二頭の一角として長く当地を支配し、豊臣政権下でも3千7百石の朱印状を受け取り周辺支配を確立しています。慶長5年(1600)に発生した関が原の合戦の際には東軍側の最上家に与して行動した事から、由利郡が最上領になると最上家の与力大名として一万石に加増され滝沢城を築城しました。慶祥寺は、慶長13年(1608)に城下町建設の際、旧地である米山栗山から現地に移動させられ、明峰素哲(石川県金沢市:大乗寺の高僧)を勧請開山としています。境内地はその位置的関係からも滝沢城の防衛的意味合いが強く感じられます。元和8年(1622)、滝沢氏は最上家がお家騒動になった折一連の咎を受け改易されましたが慶祥寺は現地に留まり、周辺地域からの信仰の中心的存在となっていきます。現在の本堂は大火で焼失後、明治24年(1891)に建替えられたものですが、高さは33m、推定樹齢約五百五十年と言われるケヤキがあり歴史を感じさせてくれます。本荘領三十三観音霊場四番札所。山号:徳運山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。

慶祥寺:写真

慶祥寺
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